マムルオック|フエ料理の魂と呼ばれる発酵調味料


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フエ料理を語る上で欠かせない調味料があります。それがマムルオック(Mắm Ruốc)です。小エビを発酵させたこのペーストは、フエ料理の「魂」とも呼ばれ、多くの郷土料理の味の決め手となっています。

マムルオックとは?

マムルオック(Mắm Ruốc)は、小さなオキアミ(ルオック)を塩漬けにして発酵させたペースト状の調味料です。紫がかったピンク色で、独特の強い香りが特徴。フエでは「マムテプ(Mắm Tép)」とも呼ばれます。

マムルオックの特徴

香り

発酵食品特有の強い香りがあります。日本の塩辛や魚醤に似ていますが、より濃厚で個性的です。

味わい

塩味と旨味が凝縮されており、少量で料理に深みを加えます。いわゆる「ウマミ」の塊です。

使用量

香りが強いため、使用量は少量。入れすぎると料理全体がマムルオック味になってしまいます。

マムルオックを使う代表的な料理

  • ブンボーフエ(Bún Bò Huế):スープにコクを加える
  • コムヘン(Cơm Hến):シジミ料理の風味付け
  • バインカン(Bánh Canh):麺料理のスープに
  • 野菜炒め:空芯菜などの炒め物に

日本の調味料との比較

項目 マムルオック 日本の塩辛 魚醤(しょっつる)
原料 小エビ イカ、魚など
形状 ペースト ペースト〜固形 液体
使い方 調味料 そのまま食べる 調味料
発酵期間 数ヶ月 数週間〜数ヶ月 1〜3年

マムルオックの選び方

良いマムルオックの特徴

  • 色:紫がかったピンク色
  • 香り:強いが不快ではない発酵香
  • 質感:なめらかなペースト状

購入できる場所

  • ドンバ市場(Chợ Đông Ba):種類が豊富
  • スーパーマーケット:瓶詰めで購入可能
  • お土産店:観光客向けパッケージあり

日本人へのアドバイス

香りについて

マムルオックの香りは日本の発酵食品よりも強烈です。初めての方は、まず料理に入った状態で試してみることをおすすめします。

持ち帰りについて

マムルオックはお土産として人気ですが、密閉容器でも香りが漏れることがあります。ビニール袋で二重に包み、スーツケースの奥に入れることをおすすめします。

代用について

日本で手に入らない場合、ニョクマム(ベトナム魚醤)と干しエビのペーストを混ぜると、似た風味が出せます。

まとめ

マムルオックは、フエ料理の味の根幹を支える重要な調味料です。独特の香りと深い旨味は、一度慣れると病みつきになる人も多いです。フエを訪れたら、ぜひこの「魂」の味を体験してください。

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