フエの味覚|辛い・しょっぱい・酸っぱい・甘いの調和


Categories :

「フエの人は辛いものが好き」とよく言われます。確かにそうですが、フエの味覚はそれだけではありません。辛味、塩味、酸味、甘味が絶妙に調和した、複雑で奥深い味わいがフエ料理の真髄です。

フエの味覚の4要素

1. 辛味(Cay)

フエ料理で最も際立つのが辛味です。唐辛子はフエ人の食卓に欠かせません。

  • 料理に直接唐辛子を使う
  • サテ(唐辛子ペースト)を添える
  • 生の唐辛子をかじりながら食べる人も

2. 塩味(Mặn)

マムルオック(発酵エビペースト)や魚醤を多用するため、フエ料理は塩味がしっかりしています。

  • 発酵調味料の旨みと塩気
  • 素材の味を引き立てる塩加減

3. 酸味(Chua)

発酵食品や柑橘類による酸味も重要な要素です。

  • ライム、青いマンゴーの酸味
  • 発酵食品(チェー、ネムチュア)の酸味
  • 漬物(ズアモン)の酸味

4. 甘味(Ngọt)

意外かもしれませんが、フエ料理には甘味も重要です。

  • 砂糖で味のバランスを取る
  • チェー(デザート)の繊細な甘さ
  • タレやソースに甘みを加える

なぜフエは辛いのか?

気候の影響

フエは高温多湿で、唐辛子は発汗を促し、体を冷やす効果があります。また、殺菌作用もあり、暑い地域で食品を安全に食べるための知恵でもありました。

歴史的背景

フエは王朝の首都でしたが、庶民は質素な食事でした。唐辛子は安価で手に入り、少ないおかずでご飯を食べるのに役立ちました。

他のベトナム料理との比較

地域 味の特徴
北部(ハノイ) 淡白、繊細、塩味控えめ
中部(フエ) 辛い、塩味強め、複雑
南部(ホーチミン) 甘め、ココナッツ多用

日本人がフエ料理を楽しむコツ

辛さの調整

  • 「không cay(コン・カイ)」=辛くしないで
  • 「ít cay(イット・カイ)」=少し辛くして
  • 唐辛子は別皿でもらって調整

塩味の調整

  • 味が濃い場合はご飯と一緒に
  • スープで薄める

まとめ

フエの味覚は「辛い」だけではありません。辛味、塩味、酸味、甘味の4要素が複雑に絡み合い、深い味わいを生み出しています。最初は戸惑うかもしれませんが、慣れると病みつきになる人も多いです。自分なりの辛さレベルを見つけて、フエの味覚を楽しんでください。

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です